シミュレーションの個人的感想(はと)

こんばんは

鳩の缶詰マスコットキャラクター、はとです。

ありきたりすぎるのでもうちょっとマシな名前が欲しいです。

さて、今日から現在BOOTHにアップしている小説のはと的感想を書いていこうかなと思います。


最初は販売したばかりのこちら。

【シミュレーションを開始します一 記憶喪失少女と予測不可能な街】


この話は、近未来ものっていうんですかね?

ネットワークが発達し、シミュレーションシステムによってあらゆる事象が予測可能になった時代……この時代の人たちは手元のMCCって端末でいろんな情報を得ています。天気や交通情報、災害の予測、健康状態、流行などなど、これに頼れば熱中症で倒れることもないし、突然の雨に振られたり渋滞に巻き込まれて遅刻したり、台風や地震でパニックになることもないみたいです。

それなのに、突如東京を地震が襲います。大きな地震じゃないみたいなんですけど、それでも人々はパニックになるわけです。だって警戒音の一つすら鳴らなかったんだから。

しかも地震を境に全てのネットワークが使えなくなってしまったのですから大混乱。

そんな時、もっと大変な目にあっている子がいました。それが、この物語の重要人物である松井那由ちゃんです。彼女はなんとこんな時に記憶喪失になっていたんです。

この物語は、那由ちゃんが自分の記憶がないことに気づくシーンから始まります。しかも現代人の必需品であるMCCも何故か持っていない。ただ那由ちゃんはかなり冷静な性格で、記憶喪失になっても慌てず、図書館に行って記憶を失った原因を探ろうとします。そこで、地震に遭ったんです。

ここで一緒に巻き込まれたのは浪川恭人くんっていう性格の悪い男の子。僕的には彼の失礼な言動にドン引きだったんですけど、まあそれは省略。二人はいろいろあって行動を共にすることになります。


ここで注目したいのは二人の得意分野。

那由ちゃんは、記憶はないものの図書館の電子ロックを易々と解除できてしまったりと、自分にプログラミングの知識と技術があることに気づいていきます。

恭人くんは心理学に詳しい上に言葉で人の心を動かします(性格が悪いのでやっていることは酷いんですけど)。

方向が違えど天才な二人。那由ちゃんは自分がネットワークの不調に関わっているのではないかと思い始め、恭人くんはある事情からネットワーク問題を解消しなければならないと気付き、未だパニックになっている街をどうにかしようと動き出すことになるのです。


他にも顔は怖くてイカツイけれど部下思いの刑事さんや、超気弱な新米女性刑事など個性豊かな人物も登場。

ミステリー要素もあり、作者の趣味のあれものあり、長編だけど一気に吸い込まれる面白いお話だと思います。


もっと語ろうとするとネタバレをしてしまいそうなのでこのへんで。

一、と付くからには二もあるんじゃないかと思うんですけど、ひとまず1話完結って感じだったので気軽に手を出してください。

以上、はとでしたー。


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